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固定IPサービスとは? 料金や利用方法を解説。

固定IPサービスとは? 料金や利用方法を解説。 - アイキャッチ

「GMOとくとくBBの固定IPサービスとは?」

「料金や利用方法を知りたい。」

こう考える人は、この記事を見てくださいね。

もり

こんにちは!管理人のもりです。

この記事では、GMOとくとくBBの固定IPサービスをまとめました。

この記事の内容
  • 「固定IP」のサービス内容
  • 固定IPを利用するメリット・デメリット
  • 固定IPの料金と他社比較
  • 固定IPアドレスの利用シーン・おすすめの人
もり

解説の前に、「GMOとくとくBB光の特設ページ」を見つけました。

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※当サイトのPR表記、運営ポリシー、運営者

監修者:森口 雄一朗

インターネット業界に5年以上携わる「中堅エンジニア」で、Wi-Fiの知識はとても豊富に持つ。「アイグッドサポート株式会社」の代表取締役社長としても広告の企画・制作・運営を実施しし、自らも記事を執筆。積極的に情報収集と発信をしており、「世界一分かりやすいサイト制作」がモットー。

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それでは解説していきます。

目次

「固定IP」とは?サービス概要をわかりやすく解説

固定IPとは、インターネットに接続したときに割り当てられるグローバルIPアドレスが、いつも同じまま変わらない契約のことです。

通常の家庭用インターネットは接続のたびにIPアドレスが変わる動的IPですが、固定IPを使うと「世界に一つだけの専用アドレス」を持てるイメージになります。

防犯カメラの遠隔監視や自宅サーバー公開、リモートワーク用VPNなど、少し高度な使い方をしたい人にとって、固定IPは非常に便利な仕組みです。

そもそも「IPアドレス」とは?

IPアドレスとは、インターネット上で機器を識別するための番号で、いわば「ネット上の住所」のようなものです。

一般的な光回線では、接続のたびにこの住所が変わります。

一方、固定IPアドレスはプロバイダと専用契約することで、常に同じ番号を割り当ててもらえる仕組みです。

住所が変わらないため、外出先から自宅の機器にアクセスしたり、外部のサービスに「このIPアドレスからだけ接続を許可してほしい」と指定したりしやすくなります。

GMOとくとくBBの固定IPサービスを使えば、自宅回線でもこの固定IPアドレスを持つことができるようになります。

固定IPと動的IPとの違いは?

固定IPとよく比較されるのが「動的IPアドレス」です。

動的IPは、プロバイダ側の都合に合わせてIPアドレスが自動的に変わる仕組みで、多くの家庭用インターネットで標準採用されています。

IPアドレスが変わっても、利用者からインターネットへ接続し、Web閲覧や動画視聴する分には問題ありません。

一方、固定IPは契約者専用のIPアドレスがずっと変わらないため、外部から決まったアドレスでアクセスしてもらえるのが大きな違いです。

動的IPと固定IPのちがい
https://www.nttpc.co.jp/column/network/fixed_ip.html

固定IPアドレスと動的IPアドレスのちがいも比較表でもまとめました。

項目固定IPアドレス動的IPアドレス
特徴基本的に常に同じIPアドレスが割り当てられる接続のたび、または一定時間ごとにIPアドレスが自動的に変わる
安定性・識別しやすさアドレスが固定なので、外部から常に同じ宛先でアクセスできるアドレスが変わるため、外部からの直接アクセスには不向き
主な用途特定のIPへ直接アクセスする場合
(防犯カメラの遠隔監視、VPN、自宅サーバー公開、ゲームサーバー運用など)
一般的なネット利用全般
(Web閲覧、動画視聴、SNS、オンラインショッピングなど一般的な利用)
セキュリティ設定「このIPだけ許可」といったアクセス制限をかけやすいIPが変わるので、IP単位での細かな制限はかけにくい
料金通常のインターネット料金に加えて、固定IPオプション料金が必要なことが多い多くの場合は標準機能として提供され、追加料金は不要
向いている人防犯カメラやVPN、自宅サーバーなど「外から安定してアクセスしたい」人インターネットを普通に使えれば十分で、特別な用途がない人
デメリットの例追加料金がかかる、インターネットから狙われやすくなるため設定に注意が必要外部からの直接アクセスには不向きで、サーバー公開などには使いづらい

例えば、動的IPだと「昨日つながったアドレスに今日はつながらない」ということが起こりますが、固定IPなら常に同じアドレスなので、防犯カメラや自宅サーバーなどの公開・遠隔操作が安定して行えます。

GMOとくとくBBの「固定IP」接続サービスとは?

GMOとくとくBBでは、プロバイダとして固定IPアドレスを割り当てる接続サービスを提供しています。

GMOとくとくBBの光回線のサービスに追加料金を支払うことで、固定IPアドレスを利用できるようになります。

また、固定IPアドレスは1個から64個まで選べるのが特徴です。

【GMOとくとくBBの固定IPの特徴】

  • グローバルなIPv4固定IPアドレスを付与してくれる
  • 接続方式は、基本的にIPv4のPPPoE接続方式を利用する
  • 1IPから64IPまで選べるラインナップが用意されている
  • 月額料金をプラスするだけで、自宅回線でも固定IP環境を構築できる

GMOとくとくBB光を契約している場合でも、回線はGMOとくとくBB光、固定IPはGMOとくとくBBの固定IPサービスという形で組み合わせて使えます。

日常のインターネット利用はGMOとくとくBB光の高速なIPv6接続を使いながら、サーバー公開や防犯カメラなど固定IPが必要な用途だけ、別途PPPoE接続で固定IPを使う構成も考えられます。

もり

GMOとくとくBB光では固定IPアドレスを利用できます。

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GMOとくとくBBで固定IPを利用するメリットは?

固定IPを利用するメリットは3つです。

業界最安級クラスで月額1,000円台から使える

GMOとくとくBBの固定IPサービスは、1IPなら月額1,000円台から利用できる料金帯です。

大手プロバイダの固定IPオプションは、2,000円台になるケースも多いため、比較するとコスト面でメリットがあります。

【GMOとくとくBBの固定IPは他社よりも安い】

一般的な固定IPサービスGMOとくとくBBの固定IP
1IPで1,500〜2,000円台が多い1IPで1,000円台前半〜中盤

これにGMOとくとくBB光の月額料金を足しても、固定IP付きの光回線としては比較的リーズナブルです。

とくに、防犯カメラやVPNなどで「どうしても固定IPが必要」という人にとって、月額の負担を抑えやすい点は大きなメリットです。

最短3分で利用開始&年中無休サポートで初心者でも安心

GMOとくとくBBの固定IPサービスは、オンラインで申し込んだあと、接続に必要な情報がすぐに発行されるのが特徴です。

つまり、申込後すぐに固定IPアドレスを利用可能になります。

【発行される情報】

  • 固定IP接続用のユーザーID
  • 固定IP接続用のパスワード
  • 割り当てられた固定IPv4アドレス
  • 設定に必要な接続先情報

これらの情報を、対応ルーターに入力するだけで、早ければ10分くらいでで固定IP接続を始められます。

また、困ったときに相談できるように、GMOとくとくBBには年中無休のサポート窓口が用意されています。

GMOとくとくBB光と固定IPサービスをまとめて契約しておけば、回線と固定IPのどちらで問題が起きているかも含めて、同じ会社に相談できます。

用途に合わせて1IP〜最大64IPまで拡張できる

GMOとくとくBBの固定IPサービスは、1IPだけでなく8IP、16IP、32IP、64IPなど複数IPのプランも選べます。

例えば、個人で1IPを利用するほかに、小さなオフィスでの利用や複数のサービスを提供する企業にもおすすめです。

【利用シーン】

プラン利用シーン
1IPプラン・防犯カメラの遠隔監視
・在宅勤務用のVPN
・マインクラフトサーバーなど、個人用のゲームサーバー
8IPプラン・小さなオフィスで複数のサーバーを公開
・役割の違うネットワーク機器ごとにIPを分けて運用
16IP以上のプラン・サービスを複数展開する企業
・多数の機器にそれぞれグローバルIPを付けるような本格的な運用

まずは1IPで小さく始めて、必要になったタイミングでIP数を増やすというステップアップも可能です。

もり

GMOとくとくBB光の固定IPサービスは他社よりも安く、光回線とセットで利用できるメリットがあります。

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GMOとくとくBBの固定IPのデメリット・注意点は?

デメリットや注意点も3つまとめました。

PPPoE接続限定となり「v6プラス」は利用できない

GMOとくとくBBの固定IPサービスは、基本的にIPv4のPPPoE接続で固定IPを割り当てる仕組みになっています。

v6プラスなどのIPv6 IPoE方式だけで固定IPを使うことはできないです。

つまり、夜間などのPPPoEが混雑する時間帯は、速度低下が起こりやすいです。

なので、固定IP用のネットワークと、v6プラスを使うネットワークを分けておいた方が無難です。

【固定IPとネットの使い方の一例】

  • 普段のネット利用
    → GMOとくとくBB光のIPv6接続で高速に使う
  • 防犯カメラやサーバー公開など固定IPが必要な通信
    → 固定IP用のPPPoE接続を別途ルーターに設定して使う

可能であれば、固定IPとv6プラス用に2種類のルーターを準備しましょう。

1ギガのみで対応しており10ギガは対象外

固定IPサービスは、1ギガのみで対応しており、10ギガは対象外になります。

固定IPで接続するにはIPv4ベースのPPPoE接続を利用しますが、10ギガはIPv6 IPoEまたはIPv6 PPPoEに対応するためです。

つまり、固定IPに必要なIPv4ベースのPPPoE接続を10ギガでは利用できないので、10ギガは対応外となります。

また、フレッツ光を利用する他社の光コラボの固定IPサービスも同様です。

今後、10ギガ対応の選択肢が増える可能性はありますが、現時点ではGMOとくとくBBの固定IPサービスは1ギガのみに対応します。

1ヵ月以内の解約で3,300円の手数料がかかる

GMOとくとくBBの固定IPサービスでは、初回の事務手数料は無料で利用できます。

しかし一方で次のような注意点があります。

【固定IPの注意点】

  • 申し込みから1ヵ月以内に解約した場合、事務手数料として3,300円がかかる
  • 1ヵ月以上継続利用する前提で、事務手数料が実質無料

そのため、「固定IPを試してすぐ解約する」「料金を払わずに検証だけしたい」など、無料が前提の利用はできません。

固定IPは、防犯カメラやVPN、自宅サーバーなどのために、ある程度長く運用するサービスです。

以上が、固定IPのデメリットや注意点です。

もり

固定IPアドレスでは、v6プラスや10ギガを利用できないのでご注意ください。

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固定IPの活用シーン・おすすめの人

固定IPの活用シーン・おすすめの人もまとめました。

リモートワーク・テレワーク用VPN接続

リモートワークや在宅勤務で、会社のネットワークに安全にアクセスするためにVPN接続を使うケースが増えています。

このとき、接続元に固定IPがあるメリットは大きいです。

【リモートワーク・テレワークでの活用シーン】

  • 会社のファイアウォールで特定のIPアドレスだけVPN接続を許可できる
  • 見知らぬIPからのアクセスをブロックしやすく、セキュリティレベルを上げられる
  • ルールがシンプルになるため、管理側の運用も楽になる

例えば、自宅にGMOとくとくBB光と固定IPを導入し、VPNルーターを設置しておけば、自宅を会社のサテライトオフィスのように使えます。

在宅勤務が多い人やフリーランスで常に安全な接続が必要な人にとって、固定IPは心強い味方になります。

防犯カメラやネットワークカメラへ外出先からアクセスする

自宅や事務所に防犯カメラやネットワークカメラを設置して、外出先から映像を確認したいというケースも増えました。

固定IPを使うと、次のような形で運用しやすくなります。

【防犯カメラやネットワークカメラでの活用シーン】

  • カメラを自宅ネットワークに接続し、ローカルIPアドレスを固定す
  • ルーターでポート転送を設定し、固定IP+ポート番号でカメラにアクセスする
  • スマホやパソコンから、常に同じIPアドレスでカメラの映像をチェックできる

クラウド連携型のカメラであれば固定IPが不要ですが、録画データを自宅NASで管理したい場合や、クラウドに頼りたくない場合は固定IPが非常に役立ちます。

自宅サーバー公開(Webサーバー・メールサーバーなど)

Webサーバーやメールサーバーなどで、自宅のサーバーを公開する場合は固定IPアドレスがほぼ必須です。

【自宅サーバーを公開するケース】

  • 趣味でWebサイトを自宅サーバーで運用したい
  • メールサーバーやファイルサーバーを自前で構築したい
  • Gitリポジトリや開発用のテスト環境を自宅に置きたい

自宅サーバーのアドレスを固定IPにすることによるメリットもまとめました。

【自宅サーバーを固定IPにするメリット】

  • DNSのAレコードに固定IPを登録し、独自ドメインで自宅サーバーにアクセスできる
  • IPアドレスが変わらないため、外部サービスからの連携設定も安定する
  • 一部のサービスでは、固定IPでないと接続を許可してくれない場合も

レンタルサーバーやVPSを使う方法もありますが、GMOとくとくBB光+固定IPで自宅サーバーを持つと、自由度が高い環境を作れます。

オンラインゲームやマインクラフトサーバー運営、ポート開放

マインクラフトやオンラインゲームで、自分のサーバーを立てて友達と遊びたいという場合にも固定IPは便利です。

【サーバーを立てて運営するケース】

  • サーバーの接続先として、固定IPアドレスを友達に伝えればよい
  • IPアドレスが変わらないため、遊ぶたびに接続先を変更する必要がない
  • ポート開放の設定も、一度作ってしまえば基本的にそのまま使い続けられる

もちろん、ゲームサーバーもインターネットに公開することになるため、パスワードや権限の管理、ソフトウェアの更新など、基本的なセキュリティ対策は必須です。

GMOとくとくBB光の安定した回線と固定IPを組み合わせれば、仲間内で快適に遊べる環境を作りやすいです。

もり

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固定IPの料金プラン・初期費用

固定IPの料金プラン・初期費用をまとめました。

1IP・8IP・16IP・64IPごとの月額料金

固定IPサービスの料金をまとめました。

【固定IPの料金プラン】

IP数月額料金主な用途のイメージ
1IP1,452円個人の防犯カメラ、VPN、自宅サーバーなど
8IP7,088円小さなオフィスで複数サーバーや機器を公開
16IP15,815円本格的な事業用途でのサーバー運用
32IP29,015円複数サービスを展開する企業
64IP55,415円大規模なサービス運用や多数機器の管理
  • フレッツ光ファミリー/フレッツ光マンションのケース(その他は公式のこちらを参照)

個人や小規模な事務所など、ほとんどの場合は1IPで十分です。

なお、初期費用は0円になります。

他社の固定IPオプションとの料金比較(どれくらいお得?)

他社プロバイダの固定IPサービスと比較しました。

結果、固定IPサービスを提供していない会社もある中、GMOとくとくBBの固定IPは他社よりも比較的安くおトクです。

【他社の固定IPサービスとの比較】

光回線料金サービス内容
ドコモ光ドコモ光としての固定IPオプションはなし
(プロバイダにより数千円台)
ドコモ光本体では固定IPを提供しておらず、OCNなど固定IPオプションを持つプロバイダと組み合わせることで固定IP利用が可能。
ソフトバンク光固定IPオプション提供なし
auひかり固定IPオプション提供なし
J:COM NET追加IPアドレスサービス
1,100円/月(1IPあたり)
基本で付与されるグローバルIPアドレスに加え、最大3個までIPアドレスを追加できるオプション。
eo光固定アドレスサービス
4,400円/月(固定IP1個)
eo光ネット/eo光シンプルプラン向けのオプション。固定グローバルIPv4アドレスを1個付与。
楽天ひかり固定IPオプション提供なし
NURO光固定IPオプション提供なし
BIGLOBE光BIGLOBE 固定IPアドレスオプション
3,850円/月(固定IP1個)
BIGLOBE光やフレッツ回線向けに、グローバルIPv4固定IPを1個付与するオプション。初期設定料8,800円が別途必要。
コミュファ光固定IPアドレス/固定IP利用料
4,400円/月(固定IP1個・主にビジネス系)
過去に個人向け固定IPプランがあったが新規受付終了。現在はビジネスコミュファ光など法人向けメニューで固定グローバルIP(1個)を月額4,400円程度で提供。
@nifty光IPoE固定IPオプション
3,245円/月(固定IP1個)
@nifty光/@nifty光 10ギガなど向けのオプション。IPv4固定IPアドレスを1個付与し、IPoE方式で最大10Gbpsに対応。初期費用5,500円が別途必要。

また、GMOとくとくBB光は回線の料金も安いので、トータルで通信費を安く抑えたい人に向いています。

もり

GMOとくとくBBの固定IPサービスは1,452円/月より利用できます。

また、初期費用は0円です。

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固定IPの申し込み~設定・接続手順(例:防犯カメラ)

ここからは、GMOとくとくBB光を使いながら、固定IPで防犯カメラに外出先からアクセスする場合の手順を、流れに沿って紹介します。

【前提】

  • 自宅にはすでにGMOとくとくBB光の回線とONU(またはホームゲートウェイ)が設置されている
  • そこに固定IPサービスを追加契約し、対応ルーターを用意する

①固定IPサービスを申し込み、接続情報を確認する

まずは、GMOとくとくBBの固定IPサービスを申し込みます。(申し込みはこちら

【電話での申し込みはこちら】

  • 電話番号:0120-130-007
  • 受付時間:10時〜19時(年中無休)

申し込みが完了すると、次のような情報が発行されます。

【発行される固定IPの情報】

  • 固定IP接続用ユーザーID
  • 固定IP接続用パスワード
  • 割り当てられた固定IPv4アドレス
  • 接続先のドメイン名や認証方式など

案内メールや会員ページを印刷するかスクリーンショットを取るなどして、すぐに分かる場所に控えておくことをおすすめします。

②ルーターに固定IP(PPPoE)接続を設定する

次に、GMOとくとくBB光のONUやホームゲートウェイの先に設置するルーターで固定IP用のPPPoE接続を設定します。

【ルーターの設定の流れ】

  1. ルーターをONUまたはホームゲートウェイのLANポートに接続する
  2. パソコンやスマホから、ルーターの管理画面にログインする
  3. インターネット接続の設定画面で
    • 接続方式としてPPPoE接続を選ぶ
    • 固定IP接続用のユーザーIDとパスワードを入力する
  4. 設定を保存し、PPPoE接続を有効化する

接続が成功すると、ルーターのステータス画面のWAN側IPアドレス欄に、固定IPとして案内されたIPv4アドレスが表示されます。

③防犯カメラにローカルIPアドレスを設定

固定IP接続ができたら、防犯カメラ側の設定に進みます。

【防犯カメラの設定】

  1. 防犯カメラを、LANケーブルまたはWi-Fiで自宅のルーターに接続する
  2. メーカーの専用ツールやブラウザ経由で、防犯カメラの設定画面を開く
  3. ネットワーク設定で、次のようにローカルIPアドレスを固定する

例としては次のような設定です。

【設定例】

  • IPアドレス 例:192.168.1.50
  • サブネットマスク 例:255.255.255.0
  • デフォルトゲートウェイ 例:192.168.1.1(ルーターのLAN側IP)
  • DNSサーバー 例:ルーターのIPや任意のDNSサーバー

ここで注意したいポイントは2つです。

【注意点】

  • ルーターのDHCPが配布するアドレス帯と重複しないIPアドレスを割り当てる
  • 防犯カメラの初期IDやパスワードは、必ず推測されにくいものに変更する

これで、防犯カメラは自宅ネットワーク内で常に同じローカルIPアドレスを使うようになります。

④ルーターでポート開放(ポート転送)を設定

続いて、外出先から防犯カメラにアクセスできるように、ルーターのポート開放(ポート転送)の設定を行います。

【ポート開放(ポート転送)の設定】

  1. ルーターの管理画面で、ポート転送やNAT設定のメニューを開く
  2. 新しい転送ルールを追加して、次のように設定する

設定例もご紹介します。

【設定例】

  • 外部ポート番号 例:8080
  • 内部IPアドレス 例:192.168.1.50(防犯カメラのローカルIP)
  • 内部ポート番号 例:80(防犯カメラのWeb管理画面のポート)
  • プロトコル TCP

この設定を保存すると、次のような動きになります。

【防犯カメラが動作する流れ】

  • インターネット側から固定IPアドレスの8080番ポートにアクセス
  • ルーターが192.168.1.50の80番ポートに転送
  • 防犯カメラのログイン画面が表示される

複数のカメラを使う場合は、カメラごとにローカルIPアドレスとポート番号を変えて、ルールを追加していきます。

⑤スマホやPCから外部アクセスをテスト

設定が終わったら、実際に外出先からアクセスできるかを確認します。

自宅のWi-Fiから確認すると誤判定しやすいので、必ずモバイル回線や別のネットワークからテストすることが大切です。

手順の例は次の通りです。

【テストする手順】

  1. スマホのWi-Fiをオフにしてモバイル回線に切り替える
  2. ブラウザを開いて、アドレスバーに
    http://固定IPアドレス:8080 を入力する
  3. 防犯カメラのログイン画面が表示されるか確認する
  4. 正しくログインできて映像が表示されれば成功

うまく表示されない場合は、次のポイントをチェックします。

【チェックポイント】

  • 固定IP接続が切れていないか
  • ポート番号の指定が合っているか
  • ルーターのポート転送設定に誤りがないか
  • カメラ側のネットワーク設定に間違いがないか

⑥セキュリティ対策(必須)

固定IPとポート開放を組み合わせると、便利であると同時に外部から狙われやすくもなります。

防犯カメラはプライバシーに直結する機器なので、特に慎重な運用が必要です。

最低限、次のような対策は必ず実施してください。

【対策】

  • 防犯カメラの初期IDとパスワードを必ず変更する
  • 推測されにくい長めのパスワードを設定する
  • 不要なポートは開放しない
  • ルーターやカメラのファームウェアを常に最新の状態に保つ
  • 可能であれば、接続元IPの制限や二段階認証などのセキュリティ機能を活用する
  • より安全性を高めたい場合は、固定IPを使って一度自宅にVPN接続してからカメラにアクセスする構成も検討する

以上が、固定IPの申し込みから防犯カメラで利用する流れです。

もり

固定IPの申し込みは公式サイトより実施してください。

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固定IPに関するよくある質問(FAQ)

GMOとくとくBBの固定IPは月額いくらかかりますか?

もっとも一般的な1IPプランは月額1,452円です。

8IPは7,088円、16IPは15,815円、32IPは29,015円、64IPは55,415円です。ここに別途、光回線(GMOとくとくBB光やフレッツ光など)の月額料金がかかります。まずは1IPから試す方が多いです。

初期費用や事務手数料はいくらかかりますか?

固定IPサービス自体の初期費用は0円です。

ただし、事務手数料3,300円が設定されており、1ヶ月以上継続利用することを条件に無料になるキャンペーン形式です。申し込みから1ヶ月以内に解約すると、この事務手数料や1ヶ月分の利用料金が請求される場合があります。

最低利用期間や違約金の条件はどうなっていますか?

固定IPサービスに年単位の縛りはなく、最低利用期間は実質1ヵ月です。

加入から1ヵ月は月額無料になる代わりに、その間に解約した場合は「キャンペーン違約金」として1ヶ月分の料金(1IPなら1,452円)などが発生します。1ヵ月を過ぎれば、いつ解約しても高額な違約金は基本的にかかりません。

GMOとくとくBB光でも固定IPサービスは使えますか?

固定IPはもともとフレッツ光向けのサービスですが、GMOとくとくBB光と組み合わせて使う構成も可能です。

多くの場合はONUの先に固定IP用ルーターをつなぎ、そこでPPPoE接続を張る形になります。機器構成が少し複雑になることがあるので、申し込み前にサポートに「GMOとくとくBB光で固定IPを使いたい」と相談すると安心です。

v6プラスやIPv6接続と固定IPは一緒に使えますか?

GMOとくとくBBの固定IPは、基本的にIPv4のPPPoE接続で提供されるため、v6プラス単体との併用はできません。v6プラスは多くの利用者でIPv4アドレスを共有する仕組みなので、個別の固定IPv4を割り当てにくいからです。

IPv6の高速通信と固定IPを両方使いたい場合は、ルーターでIPv6接続とPPPoE接続を別セッションとして共存させる構成を検討します。

GMOとくとくBBの固定IPはどんな用途に向いていますか?

代表的な用途は、防犯カメラやネットワークカメラの遠隔監視、リモートワーク用VPN、自宅WebサーバーやNASの公開、マインクラフトなどのゲームサーバー運営です。

どれも「外から自宅の機器に安定してアクセスしたい」ケースです。普通のネット利用だけなら固定IPは不要で、こうした用途がある人に向くサービスです。

設定は難しいですか?どれくらいで使い始められますか?

申し込み後に届く接続ID・パスワード・固定IPアドレスを、対応ルーターのPPPoE設定画面に入力するだけなので、手順自体はシンプルです。基本的なルーター設定に慣れていれば、10〜30分ほどで開通させることも可能です。

設定が不安な場合は、年中無休のサポートに電話して、画面を見ながら一緒に進めてもらうこともできます。

複数IP(8IP・16IPなど)を契約すると何ができますか?

8IPや16IPなどを契約すると、Webサーバー、メールサーバー、VPN機器、防犯カメラなど、役割ごとに別々のグローバルIPを割り当てられます。

例えば8IPなら、社内サーバー用・顧客向けサービス用・監視カメラ用など用途を分けて運用できます。料金は8IPで7,088円、16IPで15,815円とIP数に応じて上がるため、必要な数だけ選ぶのがポイントです。

申し込みから利用開始までの流れはどうなりますか?

流れは「申し込み → 接続情報の発行 → ルーター設定」の3ステップです。公式サイトから申し込みをすると、数分〜数時間で接続ID・パスワード・固定IPが発行されます。

その情報を使ってルーターにPPPoE接続を設定し、接続が確立すればすぐに固定IPでインターネットに出られます。フレッツ光やGMOとくとくBB光の回線がすでに開通していることが前提です。

固定IPを使うときのセキュリティ面の注意点はありますか?

固定IPは「世界に公開された住所」を持つイメージなので、間違った設定をすると不正アクセスの標的になりやすくなります。

ルーターや防犯カメラの初期ID・パスワードは必ず変更し、不要なポートは開放しないことが大切です。ファームウェア更新もこまめに行い、可能ならVPN経由でアクセスする構成にすると、第三者から覗かれるリスクを下げられます。

もり

以上が、固定IPのよくある質問です。

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【まとめ】

GMOとくとくBBの固定IPサービスを組み合わせると、GMOとくとくBB光は単なるインターネット回線ではなく、防犯カメラの遠隔監視やリモートワーク用VPN、自宅サーバー運用などにも使える心強いインフラになります。

月額1,000円台から利用でき、1IP〜64IPまで用途に合わせて柔軟に選べる点も魅力です。

一方で、PPPoE接続が前提になることや、1ヶ月以内の解約で手数料がかかるといった注意点もあります。

固定IPが本当に必要なシーンを整理したうえで、自分の回線タイプや利用機器とあわせて検討することが大切です。

防犯カメラやVPN、自宅サーバーなど「外から安定してアクセスしたい用途」があるなら、GMOとくとくBBの固定IPは有力な選択肢になりますので、公式サイトで最新の料金や条件を確認しつつ導入を検討してみてください。

もり

以上でご紹介を終わります。

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